抹茶と白玉ときなこのパフェ食べたい

自転車に乗っていたら微かに金木犀の香りがして、ブログのことを思い出した。今年初めての金木犀。花がどこにあるのか確認できなかったけど、今日は雨が降っていたので強い香りが風に乗ってやってきたのだと思う。おかえりなさい。抹茶と白玉ときなこのパフ…

茶碗蒸し爆破記念日

ふでばこ / 図書室 / 放課後 / 宿題 / カーテンの後ろのカビ臭いにおい / 黒のくつした / チャイムの音 / 外から聞こえる女の子の楽しそうな声 / 机を引きずる音 / 木のにおいmol-74を聴いたら冬が恋しくなった

肉じゃが食べたい

朝、早く起きて好きな歌を聴きながら食パンを焼いた。いつも上手くいかなかった目玉焼きが、今日はよい半熟具合に作れた。やっとフライパンのクセを理解した。料理は、道具のことをよく知っておかないと美味しく作れないのでいつもお世話になってる道具たち…

春の匂いがしたときに思い出すもの中2になる前の春 背の高い草をかき分けて友達の秘密基地に連れて行ってもらったこと草と土と菜の花と石の匂い白い白い道川に石を投げて遊んだ隣のクラスの絵が上手な子が自殺したこと友達がその子のことを調査すると言って…

日々

ずっとずっと仕事をしていた週の終わりに鏡を見ると あれ、私こんな顔だったっけ、これ誰?ってなる。かなしい。毎日朝起きてコーヒーかスープで悩み服と靴を選んでガスの元栓とエアコンとコタツの確認をして家を出る。人に挨拶と今日も寒いだの夕方は雨が降…

ほうれん草のグラタン

昨日作ったホワイトソースにマカロニとほうれん草を混ぜてグラタンにした。グラタンにほうれん草、と聞くと俵万智さんの「待つという名の香辛料ふりかけてほうれん草のグラタンを焼く」という短歌を思い出す。実家で多肉植物バラバラ事件(犯人は猫)が起き…

真夜中の苺とロウソク

時々、過去のことが全て私の空想であり幻なのではないかと思う。会うことも連絡をとることもなくなった人達が増えたら私の過去を証明してくれる人が居なくなったから、そういう風に感じるのかもしれない。他人に求められたり認められたり好かれたりしないと…

朝にみえたもの

朝のテレビ番組をみた。女子アナウンサーが憂うつになるようなキラキラした声で「今日も一日頑張りましょう!」と言った。やめてくれよと思う。駅の改札口では駅員さんが「おはようございます」と言い、それを人々は店のBGMみたいに聞き流して通り過ぎる。黒…

1月11日

冬だからスープをたくさん作りたい。昨日はお味噌汁で今日は母親に教えてもらったコンソメスープを作った。洗濯機から服を取り出して、CDプレイヤーの電源をつける。木の椅子に座る。降りる。畳の上で正座して服をハンガーにかけていく。家事は楽しい。人が…

元旦

海で初日の出を見た。海のキラキラと、薄い桃色の山と、深い青色と、水面に反射した道みたいな太陽の光が美しいと思った。死ぬならあの海の底に沈んで、宇宙の一部になりたい。太陽が見えてくるまでの40分間、ずっと海と空を見ていた。おじいちゃんの家に戻…

最後の水曜日

今朝は空も矢印の木も美しいと思った。命の気配が感じられない、白い朝だった。 日めくりカレンダーも残り数枚で終わる。今年は新しいことを2つ始めた。向き不向きがあり報われないことや結果に繋がらないことがあるにしろ、何かを頑張ることは素敵でとても…

くるくる

スプーンでくるくるかき混ぜる彼女の表情がくるくる変わるくるくると踊るくるくる、って言うとおとぎ話の一部みたいになって面白い。それだけ。

家から見える背の高い木は矢印型をしている。矛先は空。夏は鮮やかな緑色だから死んだらきっと天国へ行ける秋は真っ赤になるから地獄へおちる冬は、色を失い静かにひっそりとしているので「そこにいていいよ」と言われているような そんな感じがする。冬と春…

大丈夫

昨日、久しぶりに家族で出かけて実家に泊まった。実家では大好きな映画のDVDをみんなに観せて私が1人で騒いだり、妹とゲームをしたり、母親ともう1人の妹を交えてトランプで遊んでいたのだけれど、次第に会話の雲ゆきが怪しくなり妹が「仕事をしたくない」と…

いつまで

帰り道、宇宙との境目が曖昧になったような深い青色の空を見て大きく息を吸い込む。目から涙がこぼれて、頬で冷たくなった。日常の中で泣きたくなることがたくさんある。朝、自転車置き場のおじさんにお弁当作ったきた?と聞かれて作ったと答えると偉いねえ…

羊数える

朝起きて、布団を畳み、目を覚ますためにカーテンを開けてみたが太陽はまだいなかった。がっかりして窓に触れるとひんやりして心地よかった。そして夏はせわしなく降り注いでいた蝉時雨の代わりに、コオロギの涼やかな鳴き声で部屋の中は満ちていた。また季…

金木犀

金木犀の香りがして思い出したことがある。それは私が4歳くらいのときのこと。祖母の家の窓際、それから畳と日向と橙色のイメージが頭に浮かぶ。外から摘んできた金木犀の花をプリンのカップに入れて畳の上に置いておいた。目を離した隙に猫がそのカップをひ…

6月と夜と紫陽花のこと

6月も半分が過ぎて夏の匂いが少しずつ濃くなってきた。窓を開ければ入ってくる心地よい夜風を肌で感じながら眠る夜も、そろそろ終わりかな。私は紫陽花が好きだ。紫陽花がもってる色彩や発色の仕方が好きだし、ハイドランジアもガクアジサイも花束みたいに華…

私ははじめの手続きみたいなものが苦手だ。誰かと出会って「この人はどんな人なのだろう」と興味をもちその人と関わり始めること、逆に興味をもたれること。小説の世界に入り込むまでの時間。日記の書き出しとか。その手続きの段階で面倒くさくなり、ワクワ…